うちの2歳の息子は、寝相が信じられないほど悪く、寝返りはもちろん、ほふく前進や後進をしながら縦横に動き、時計の針のように回転もします。
我が家では、ダブルサイズのベッドを部屋の隅にくっつけて、足元には家具で壁をつくり、残る面に私が壁になって寝ます。
ベビーベッドのような狭い空間で寝かせると寝ながら手足を回りにぶつけて動き回れないことに怒って起きてしまって、大きめのベッドに、ゆったりとスペースをとることが常態化したのです。
ちなみに夜泣きのような夜叫びもするので、睡眠問題は深刻。
睡眠コンサルタントなど専門家の記事を何千回と読んで今にいたります。
台湾には、そんな睡眠ギャングの息子でも大丈夫なベッドレールガード(ベッドガード、ベッドレール、ベビーゲートなどという)を複数台、用意してくれるホテルがありました。
ホテル コッツィ台北忠孝館(Hotel COZZI Zhongxiao Taipei)。
ベッドだけでなく、さまざまな点で子連れフレンドリーだったこちらのホテル。

宿泊者が使えるラウンジは、洗練されたゆったりとした空間。
無料の飲み物やちょっとした甘いものがほしいときはもちろん、子ども椅子や、子ども用の食器もいつでも使わせてもらえるので持込みのテイクアウトフードも含めて、食事の場所としてフル活用しました。
台湾ではキッチンがない住居もめずらしくないというほど外食があたりまえの国。台北の街中では、
早朝でも夜中でも美味しいテイクアウトフードが簡単に手に入ります。
食の参考にした、内田真美さんの本。ますます台湾に通いたくなります。
2歳児連れワンオペだと、予約してレストランに行く機会はほぼないですが、昼間にたっぷり遊んだ帰り道にテイクアウトの台湾料理を買って、ホテルのラウンジ(持ち込みOK)でまだ温かいうちにいただきました。
ここの厨房のレンジで温めてもらってお部屋に持ち帰っている人も。
ホテルの徒歩5分圏内にも、数えきれないほどの安くて美味しいテイクアウトフードのお店がありました。
その場で食べられるスペースや屋台も多いですが、小さな子連れには、キッズチェアのあるラウンジは神のような存在。

コッツィのラウンジでいただける朝食ビュッフェは、子どももわたしも、それぞれに楽しめる内容。
小さいホテルだからこその、部屋からのアクセスの良さや、子ども椅子や食器類が手頃につかえる快適さなども含めると、朝ごはんのために旅行したいほどのお気に入りに。
息子が好んで食べたもの
・平飼い卵の固茹で卵、
・プレーンのオートミール粥
・フルーツ(おもにスイカ)
・チーズ(ブリーとチェダー)
・全粒粉のパン
・大きな肉団子(スープ)
私が好きだったもの
・手作り豆乳(無糖)
・台湾のとろっとした甘い醤油をつけた目玉焼き
・チーズいろいろ
・オレンジジュース
・点心
・家庭料理的おそうざい
・パンいろいろ
・コーヒー
・生野菜たっぷりのサラダ
あえてマイナス点をあげるとすれば、自家製のヨーグルトに甘味がつけられていたこと。プレーンヨーグルト派には残念ですが、美味しい選択肢が他にたくさんあるので大丈夫。
うちの2歳男子、野菜に関しては好き嫌いがとても多く、食べられるものが限られるため、市販品で唯一よく食べる瓶詰めベビーフードを日本から持参しました。
お肉は、ハンバーグや肉団子、シュウマイが好きで、台湾料理には似たような見た目のものが沢山あったので困りませんでした。

この日ラウンジに用意されていた無料のデザート、オーギョーチとパッションフルーツ。
ベッドまわりに関しては、予約時に、空きがあればレールガードは2台、ベビーベッドもベッドのガードと目を離すときに入れるためにお願いしました。
オンライン予約時の備考に書いておいたら、のちほど確認のメールがきました。
チェックインしてお部屋に入ると、レールが2台しっかり設置されていました。
それでもレールの長さはベッドよりも短いので、隙間は椅子を置いていたら、2日目からは遊具のように登りはじめて危なっかしくなり、ホテル側にガードを追加で借りられるか問い合わせたら女神のように優しい態度でさらに2台、貸してくださいました。混んでいない時期だったこともあり、空きがあってラッキー! けっこうたくさんのレールが用意されているのだなと驚き。


睡眠の環境に関しては、すこし問題も。夜に遮光カーテンを閉めても隙間からは、外の灯りが漏れ入ってきたこと。
うちでは真っ暗になるように隙間をしっかり埋めながら遮光カーテンをしているので明るい光が入ってくる環境は親子ともにやや寝にくかったのです。
4階のお部屋だったため、信号や車の灯りが近かったことが原因なのかな。次回は、高い階のフロアで、通りに面していない部屋に泊まりたいと思います。カーテンを壁につける養生テープも持って行こうと。
館内には綺麗なランドリールームもあり、子どもが毎日のように服を汚しても大丈夫。
はじめは支払いのシステムに手こずってフロントに問い合わせ、まだ洗濯の途中にでかける時間になってしまった時には、「次の方が来たら、バッグに入れてお部屋にお入れしておきます」とのご提案まで。
ホテルでは、日本語ができる方が対応してくれて、伝わりにくい点はお互いに翻訳アプリを使って意思疎通しました。
あるときは、私たちが行きたい「親子館」に中国語でのオンライン予約が必要で、手伝ってもらうお願いをしました。
現地の電話番号の入力する箇所があったところで、電話番号のない私たちなので、その方が携帯番号を仮に入れて予約しましょうかと言ってくれて。
結局、電話で問い合わせてくれて予約なしでも入れるとわかりました。
ホテルの徒歩1分ほどのビルには、公共のおもちゃの図書館があります。広いスペースの大きな棚に、おもちゃがぎっしり詰められていて、(たしか)無料で借りられるのです。こちらも手続きすれば旅行中に利用できるとのことでしたが、うちは常に外に出かけ歩いていたので利用せず。でもいろんなおもちゃを試してみられるのは良い機会だったので利用せず、ちょっと後悔。
私が調べたところ、台北にはベッドレールガードがあるホテルが他にもあるようでした。パーク台北、マンダリン、コートヤード・マリオットなど。
台湾にはとても親切な方が多く、また子連れフレンドリーなのでどのホテルに泊まっても感動的にありがとう、な瞬間がありそうです。次回はどこに遊びに行こう、どのホテルに泊まろう、と考えるだけでも嬉しくなる、台湾です。
